愛玩~夢幻の秘密~
「…そうかよ。俺はアニキが葵織を大事な娘だと思ってると思ったから。だから身を引いたんだ。なのに…なのに…。」
悔しそうな郁人の声が。
あたしの中のゴチャゴチャを切り裂いた。
「…うそ。」
思わず声に出た。
小さく震えるカラダ。
あたし…鷹都の娘なの?
しかも、憎いはずの母親との。
…娘?
分かんないよ。
もう、何もかも。
グチャグチャすぎて。
立ち尽くしてるあたしの目の前が少し暗くなって。
震える視線をゆっくりと上げた。