愛玩~夢幻の秘密~

「本当に、鷹都さん…思いが通じてないのね。」


驚いた顔をした。


「思いが通じてない?このイチゴにどんな思いが?」


単なる気まぐれでしょ?


「このイチゴ、初恋の香りって意味なのよ?」


微笑みながら、イチゴの箱をのぞいた。


「初恋の…香り?」


それが鷹都と関係あるの?


ただ珍しいイチゴってだけの偶然でしょ?


「覚えてないんだな。」


ポツリと柚夢がつぶやいた。

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