愛玩~夢幻の秘密~
「奏凛がえらく気に入っていてね。葵織の心に反するのは嫌だと聞かなくてね。」
「それとこれとは、別かと思いますが?良くある話ではないですか。この世界、心のある結婚がありますか?」
「だからだろう?自分の妹のように思っているらしくてね。この世界の常識にかわいい妹をはめ込みたくはないのだろう。」
「たかだか書類上の血縁関係で、情などいらない物ではないですか。神楽さんともあろう方が情を口にするとは驚きました。」
「それはお互い様だろう?あの子にこだわる理由が分からない。神乃木家だったら、女などいくらでも買えるのでは?」
「おっしゃっている意味が…わかりかねます。」
「政略結婚など、裏では融資金という名の莫大な金が動く。それを買うと言わないだけだろう?」
「葵織と政略結婚は、全く別ではないですか?」
「…あの子も…葵織も施設に大金を積んで買ったのだろう?」
「どうだか…だったら何だと言うのです?」
たった一瞬。
鷹都の口元が。
冷たく笑った。