愛玩~夢幻の秘密~
「今夜は郁人くんは帰りが早いから。じっくり聞いてみたら?俺は気を使って帰らないからさ。」
そっと耳打ちした。
「何言ってるの?こんな大きな家で、気を使わなくても…それに、そういうことは…しないから。」
…できないよ。
この痕が消えるまで。
ギュッと胸元をつかんだ。
いつもだったら、郁人の帰りが早いだけで嬉しいのに。
今日は…
この鷹都の痕が…
心を引っ張って。
喜べない。
「大丈夫。」
急に真剣な顔をして、あたしの肩を両手でつかんだ。
「何が大丈夫なの?」
「郁人くんなら慣れてるから、安心して大丈夫。」
「えっ!?」
首をかしげた。