いきものがたり
ボランティア団体の知り合いに地元の
業者を紹介された。

そこの社長が震災で亡くなったこと。
社員の家も流されたり、全壊したり
で自分の家や親戚の家を直して人手が
足りないこと。

仕事が多すぎて自分の会社では仕事が
まわっていないこと。
1日でも早く、被災した方に安心できる
環境を作ってやりたい。
地元に長くいるので震災だからといって
高い値段ではなく適正価格でやりたい
と言われた。

主な仕事は

第一工事として、床に断熱材を入れ
コンパネを張る。壁にグラスウールを
入れボードを張る。
下地が痛んでる部分は交換あるいは
補強。
第二工事として、仕上げクロス、フロア
張り、畳、ふすま、障子。
第三工事として、外壁、屋根、塗装。


なぜ工事をわけるのだろう?
コンパネで引き渡してもその後
また仕上げで入るのなら一緒にした方が
どう考えても効率がいいのに。

お客様の予算の都合があることと全部
仕上げたら今契約しているお客様の
最後の方の工事に入るのが何年も先に
なってしまうからと言われた。

寒くならないうちに一人でも多くのお客様
を家に戻してあげたいと担当者より訴えかけられた。


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