ハチミツ×シュガー



「う〜〜〜っ

 何人かうちの学校の子がいたんだよ?
 また陰口たたかれるんだぁっ!」



 半泣きで皇の後ろを歩くと……


「言いたい奴には言わせとけばいい。

 何かされたら俺が百倍返しで返してやる。相手が女子だろうがな」



 しれっと表情変えずに言う皇は、身内のひいき目なく、格好いい。




「……火に油は注ぎたくないんですけど…」

「ははっ 心配すんな」



 ジトーッと下から見上げると、皇はさっきの意地悪い顔なんてどこへやら。

 優しく私を見てきた皇に、私は笑顔で腕に絡みつきながら。
 やっぱり兄妹っていいな♪…なんて思っていた。




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