ハチミツ×シュガー



 久しぶりに一緒に夕飯を作り、宿題をリビングでやる私達。



「楓、後で勉強見てやろうか?」


「お願いしようかな。
 実は英語がちょっと難しくて……」


 テーブルで向かい合ってると、皇が宿題を終えたらしくメガネを外しながら私に言ってきた。

 私は皇の申し出を有り難く受けることにした。



 皇は学年順位で必ず5位に入る秀才。

 家で宿題以外勉強してるのを見たことないんだけどね。

 ……やっぱり、神さまって不公平だ。





ブィーブィー…ブィーブィー…


 テーブルに乗せた、私の携帯が震えてる。



「出なくていいのか?」

「あ、出る」


カチ…


 開いて見ると……
“西城 彼方くん”の文字。



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