ハチミツ×シュガー



「皇から聞いたんだよ。
 最初は噂だけかと思ってたんだけど……」



 皇はこの会長に気に入られて、二学期から生徒会に入る事に決まってる。

 ……本人は嫌だって断ってるけどね。




「彼、学校一のイケメンだって結構有名だからさ。
 誰も落とせないって言われてたし。

 楓ちゃんはすごいなぁ」


 ニコニコ笑ってる先輩。


「……そんなんじゃ…ないです」




 三田先輩は私達と中学校も一緒で、三年生の時に生徒会長をやっていた。

 その時に、皇は副会長。


 先輩は優しいけど厳しくて……私達が大好きな先輩。




「皇と同じように通り名があるってすごいね」


 顎の下で手を組んで、私に微笑む。




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