ハチミツ×シュガー



「買い出しご苦労さん!」

「真弓ちゃんも如月さんもありがとう」


 リビングには斉藤くんの他に、皇と、皇の友達の男の子が1人、女の子が2人いる。


 ここにいる彼らは、実は皇のクラスメイトばかり。
 真弓経由で連絡があり、夏休みを使って勉強を教えてほしいと頼まれた。

 ……なぜか斉藤くんの家で。



「はい、これ食べたら始めよう」


 みんなでアイスを食べて少し休憩。

 今日は10時から斉藤くんの家に集合して、すでに14時。


「――あと2時間か…」

「ん?如月さん何か用事あった?」

 皇のクラスの女の子がガリガリ君を食べながら、首を傾げる。


「ううん、ないよ。
 ……勉強あまり好きじゃないから長く感じて」


 苦笑いで答えると彼女が「私もっ」と言うから、二人で笑ってしまった。




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