ハチミツ×シュガー



「如月……俺とじゃ、ヤだ?」


「―――っ」



 ……切ない…声。




 違うのに。


 彼じゃないのに。




 気づけば、小さく頷いていた。





「やったぁ!

 あぁぁ――…緊張した!」


 いつもの爽やかな笑顔で。少し、頬が赤い。

 私も恥ずかしくなって顔の熱が上がってしまう。




「日にちと時間メールするから」


 少し傾いた陽が彼の顔に陰を作る。


 身長が160センチ程の小柄な斉藤くん。
 童顔の、女の子みたいな顔をしてて……


 ――なのに。

 今は……たくさん、男の子。




 ――このドキドキは


 何……?



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