ハチミツ×シュガー



「あははっ 相変わらず皇ってば毒舌だねぇ」


 今日はあまりに天気が良かったから、私達は外でお弁当を食べる事にした。



 入学してから早1年。

 2年生になった私は、1年の時クラスが別れてしまった親友の亜衣と同じクラスになった。



「――如月くん知ってるの?」


 私が眉を寄せて尋ねると、亜衣はガハガハ笑いながら頷いた。



「1年の時同じクラスだったからね。しかも皇と弘、友達だし」
「えっ?“弘”って田村くんでしょ?!」


 田村 弘くんは小、中学校と一緒だった男の子。私達は塾も一緒で、みんな仲良く過ごしていた。



「あんなのと…」


 田村くん嫌がらせされてないのかな?


 私はかなり心配になりながら、今日で大嫌いになった男子をもう一度、思い出す事にした。




< 555 / 771 >

この作品をシェア

pagetop