ハチミツ×シュガー



 さぁ、扉を開けよう。



キーンコーン……


 チャイムが鳴ると同時に、みんな席を立つ。

 小沢達が俺に帰るぞと言ってるけど、無視して目的の場所へ。




「なあ、」



 早く、こっちを向け。



「はい…?」



 彼女が真っ直ぐ俺を見つめた。







 ――ここから、始まるんだ。




「……ちょっといいかな?」





 逃がさないよ。



 だって…

 俺を惚れさせたのは 君なんだから。




< 641 / 771 >

この作品をシェア

pagetop