ハチミツ×シュガー
――もう、本当にどうしようもない。
鍵を開けて扉を開けると、すぐさま彼女の腕を掴んで中に入った。
彼女の口から小さな悲鳴が聞こえたけど、聞こえないフリをする。
「…ん……っ」
本当にコイツは…。
俺のイトを、いとも簡単に断ち切るんだ。
「か…な、た… んっ」
真っ赤な顔で、息苦しそうに必死になってる彼女を見ていると、なぜか満たされる。
どうか、
そのままもがいていて。
俺の中で、
酸素を求める人魚のように……
俺がいないと
生きていけないくらいに――…
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