ハチミツ×シュガー



 はぁ…。疲れた。



 この3週間、まともに寝てない俺の体は、すでに限界にきている。

 今の俺は、生きる屍だ。



 マジしんどい――…


 アイツに会えない日々が続いて、俺のイライラはマックス。

 この3週間の彼女との会話は、ほぼメールだけ。
 電話しようにも必ず邪魔が入って、気付くと、すでに彼女が寝てる時間になってる。


「……ありえねぇ…」


 そう言えば、今週はアイツと連絡取れてないな…。
 いつもなら俺が返事出来なくても、必ずちょこちょこメールくれてるのに。


 ――ヤバいか? 俺…



 スーツの胸ポケットから携帯を取り出して、彼女の番号を呼び出す。


 ……どうしようか。

 アイツはまだ授業中だよな?確か…


 悩んでるうちに、手にある携帯が鳴り響いた。

 画面を見ると――



ピッ「チッ……もしもし」


 この忙しさの、元凶からだった。



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