ハチミツ×シュガー



 西城くん……。



「あなたが運ばれた後、彼が物凄い勢いでここに入ってきて……
 息も切れ切れだったのよ?

 授業が始まっても教室に行こうとしないから追い出したんだけど――

 ……もしかして彼氏?」



 西城くん……。


「いえ。……クラスメイトです」



 あれは夢じゃなかったんだ。



「あら、てっきりそうかと思ったんだけど。

 まぁ、あんな“イケメン”彼氏じゃ大変か〜」



 西城くん……。



 どうして私にかまうの…?



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