ハチミツ×シュガー
それから、皇が早退して一緒に帰る事になったので、学ランは保険の先生が返してくれると言ってくれた。
正直、彼にどんな顔で会えばいいのか分からなかったから、ホッとしてしまった。
「楓、大丈夫か?」
「……うん。
ちょっとしんどいかも…」
……違う。
具合の悪さより、
西城くんの事が気になって仕方ない。
この気持ちの名前、
……分かりますか?
帰って熱を計ると38℃。
倒れるように自分のベッドに落ちると、そのまま意識を飛ばしていた――…。
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