規則の守護者
詰め所の中には、瑞緒と茜、そのほかに数名の監視者がいた。


茜を含む監視者達が、観察カメラの映像を洗う中、瑞緒は1人、小型情報板から映像を傍受する。

脳内で膨大な情報を処理していた瑞緒は、目的の物を見つけると立ち上がった。


「南区深森5丁目の住宅7件に、銃器を確認。

回収するわよ」


瑞緒はそう皆へ告げながら、情報板から各班員の携帯へ、位置情報等を転送する。


「戸田と美作は待機。

他は出動」


瑞緒が転送した情報の中には、里中康祐の名もあった。



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