レンアイ 韓国年下男の子
11時05分。

東京に着いた。

ジョンフン、いるかな?

「ユリさーん!」

どこどこ?

「あ、ジョンフン。」

メールくれないから、あせったよ とは言えず、

彼の笑顔を見たら、すべてが吹っ飛んだ。

「ひさしぶり。」

「うん。ジョンフン、元気だった?」

「今回の仕事、今までで一番大変だった。でも、

 がんばったから、自信もついたよ。」

「仕事って・・・」

「あんまりメジャーじゃないんだけど、立川ありさって知ってる?」

「ごめん。知らない。」

「その人のMVを作る仕事してたんだ。」

「へー。」

すごい。そんな仕事をしてる人と知り合うなんて、

あの街で暮らしてたら、ありえない。

やっぱり、ありえないことが、次々起こってる。
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