レンアイ 韓国年下男の子
「切符!」

ホームに出た彼が振り向くと同時に

扉をしめる合図の音が

「ピーッ。」

とその瞬間、腕をつかまれホームにひきおろされた。

扉は閉まり、電車は発車した。

「切符、落ちました。」

「あ、ありがとうございました。」

軽く頭を下げた。

そのまま、行ってしまうと思っていたのだが、

切符を持ったまま、困ったような顔をしている。

「私、次の駅なんで・・・」

「すみません!どうしよう。間にあいますか?」

「ええ、大丈夫。」

「よかった。どのくらい時間ありますか?」

「あまり、ないですけど・・・」

「そうですよね。僕も・・・あ、でもお礼したいし・・

 帰りは何時ですか?」

「6時頃です。」

「お時間、もらえます?」

「は。い、いいですけど。」

「よかった。どうしたらいいのかな。」

「・・・じゃあ、ここに電話ください。」

私は名刺を渡した。

「はい。では。」
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