空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜


「優は知ってるの……?」


「なにを?」


「あの……奈菜の……」


「知ってる 奈菜が俺を好きでいてくれてるのも」





知ってるのに?

あたしは、親友を傷つけたくない。
もちろん優も。


どうしたらいい……。





「あたしはどうしたらいいのかな……?」


「10分くらいでいいからさ」





優は笑顔をあたしに向けていった。

優の笑顔にあたしは弱い。



気がついたら、うなずいてしまっていた。
ごめんね、奈菜……。





< 191 / 253 >

この作品をシェア

pagetop