空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
「優は知ってるの……?」
「なにを?」
「あの……奈菜の……」
「知ってる 奈菜が俺を好きでいてくれてるのも」
知ってるのに?
あたしは、親友を傷つけたくない。
もちろん優も。
どうしたらいい……。
「あたしはどうしたらいいのかな……?」
「10分くらいでいいからさ」
優は笑顔をあたしに向けていった。
優の笑顔にあたしは弱い。
気がついたら、うなずいてしまっていた。
ごめんね、奈菜……。