空の君へ〜命をみつめた真実のラブストーリー〜
「できなかった…。」
「どういうこと?」
「俺は……ずっと寂しくてしかたがなかったんだ……。俺は、愛し方も愛され方もわからなかった。今まで、たくさんの女を相手にしてきた……。もちろん、本気になることなんてなくて……。それは、由美でも同じだった。俺はどうやって愛していいかわからなくて、由美を傷つけて、別れた」
あたしの知らない陽…。
女遊びをしていたなんて事に、驚いた。
陽は自分を責めるように、あざけるように笑う
これも、すごく悲しい笑顔。
あたしは……
陽の過去を知ってどうする?
答えなんてただ一つ。
陽の太陽みたいな笑顔がみたい。
あたしに、できる事があるなら、してあげたい
「最低すぎて……、俺には……人を好きになる資格がない…」
「そんな事ないよ……」
「絢…?」
「陽は、優しい人だよ。太陽みたいに、強くて暖かくて……」
「ありがとう……。」
陽は、暖かく柔らかい微笑みを浮かべた。
陽は…
本当はすごく優しい人
だけど
由美を苦しめた事をずっと、責めてる。
優しすぎるんだよ…。
「俺……」