子猫が初恋提供します。




「わかった。

どうやら…《恋の病》。」



ほう…、《こい》の……



「……はい?」



えぇ、はい、一瞬時が止まりかけましたよ。



「草津の湯?でも直せないって嵐が言ってた。

…にゃあにしか治せないから。」



「はいぃ??」



何があたしにしか治せないんだ!?



だいたいあたしは《にゃあ》じゃない……!



わけのわからない話しに混乱しまくっているというのに……



予測不能なイケメン様は









「……ちょー好き。」









――――ハンパない変化球を打ちやがった。










「ちょー………はぁっ!?」



なっなっなっ…何言ってんだこいつ……!?



ザザッと後退るあたしに余裕の笑みで近づいて



「…俺を治して?」



「………!!!」



そしてど偉く色っぽい顔をした……。



衝撃に周りの音は消えていた。



ほんとは「「きゃああぁぁぁ!!!」」…なんて凄まじい乙女達の悲鳴が響き渡っていたらしいけど。










「……ちょー好き。」



「ふっ、ふざけてんのかぁっ!!?」







< 33 / 256 >

この作品をシェア

pagetop