罪線
「クソが……もう100円……」

しかし、ゲーセンの汚い壁に掛けられた時計を見ると

「もう12時半か……」

僕の時間がスタートしたのは11時。

「あのクソガキさえいなければ……」

正直殺意さえ芽生える程悔しく、他のキャラでズタズタにしてやりたいところだが、今から再プレイしたのではギリギリの時間になってしまうので……


ガンッ!!!


ゲーム機に蹴りを一つ入れ、僕は帰る事にした。

「ま、夕方になればまた僕の時間が来るし……」

今回のところは引き下がるとしよう。
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