誰よりも愛する君へ
薫に甘えたい欲望と、寂しさに似た罪悪感との戦い。

「駄目やって。アタシ・・・薫に甘えてちゃうよ・・・」

「それでもええよ。・・・ハル・・・。ハルが俺だけを見てくれるなら」

薫がアタシの瞳を見つめる。

「アタシ・・・薫を利用する・・」

胸から溢れ出る感情が頬を
ひたひたと濡らしていく。
「ハル・・・お願い」

薫はそう言ってアタシを抱きしめる。

優斗とは違う匂い。

でも、確かに感じた人の温もり。

意外にも簡単に答えは出た。

アタシは薫の腕の中で小さく頷いた。
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