誰よりも愛する君へ
「座ってや」

アタシはリビングの机の横に座った。

「何?どうしたん?」

「ハル・・・」

「ん?」

捺くんはお茶の入ったコップをアタシの前に置いた。
「ハルはさ・・・まだ優斗のこと好きか?」

「えっ。・・・・・・そんなことないよ。もう彼氏おるし」
「ほんまにそいつのこと好きか?」

捺くんの真面目な瞳がアタシをひたと見据える。

「あたり前やし!!好きやで付き合っとるんやし」

「じゃあなんで本気で笑わんの?」

「アタシ・・・優斗にはフラれたけど変わっとらへんよ」

強がりなアタシは言い返す。
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