オリオン座
俺は一人暮らしの淋しい部屋にただいまと告げて、早速寝た
俺が寝てる間に柊矢と来宇が俺の話をしてるなんて思わなかった

俺、柊矢は公園へ続く道を歩いていた
来宇チャンいるかななんてウキウキしながら
公園に着くと、ベンチに座っている女の子を発見した
きっと来宇チャンだ
すると、向こうも気づいたらしい
「あっ、矢吹くん。朝は・・・」
矢吹?京也のことと間違えてる
「京也じゃないよ」
俺の一声でようやく気がついた来宇チャンの笑顔は少し強張ったような気がした
「あ、あの、柊矢くんか」
少しガッカリしたような態度に、苛立ちを覚えた
「俺じゃなくて、京也のほうがよかった?」
「違うの。今日の朝、変な行動しちゃって。だから謝りたかったなと思って」
「変な行動したって何したの?」
「朝、光に矢吹くんの家の場所聞いて、突然訪問したってう、行動。へんな行動でしょ?」
「なんで、訪問したの?」
こんな嫉妬心があるなんて自分でも気づかなかった
こんな質問責めの自分がダサい
「わからない。何故か体が勝手に動いて。矢吹くんと奇遇な出来事があって、それが気になってるのかな?」
「ふーん、そうなんだ」
今、わかった
来宇は境遇という糸で引き付けられているように、京也のことスキになっている
見ててわかる
話してる時の顔は恋してる感じがみえみえだ
なんかムカつく
ムカついちゃいけないのに、腹がぐっとおされている感じ
それと少しのむなしさがあった
「ねぇ、来宇チャンここに来ない方がいいよ」
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恋愛(純愛)13ページ

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