オリオン座
「私はこんなに好きなのに、なんで京也は答えてくれないの?」
一筋の涙を流す
朝の電話の奴か・・・
あー、これで俺はみんなの前で悪者だよ
めんどくせぇ
「ごめん、でも俺はめられたんだ。本当に」
「嘘つき!もういい!」
パチンッ
「いってぇ」
光は駆け足で廊下を駆けて行った
周りを見渡すと、いつのまにか野次馬が群がっていた
「光ちゃん、かわいそう」
「また、女?!」
「カッコイイのに」
うるせぇなぁ
おもいっきし、聞こえてるわ
俺は、群集をどかして、教室へ入る
ようやくゆっくりできたと思ったら、担任に呼ばれた
「矢吹、バカヤロー!てめぇはいつになったら、しっかり登校するんだ!」
「いつかー」
適当な返事を返す
「こらぁ、反省しろ」
朝っぱらからうっせぇな
「朝から、ひっぱたかれ、怒鳴られ、最高だな」
「お、柊矢」
俺の昔からの親友だ
なんでも話せるとかいうやつ
男はサッパリしてていい
「どうしたんだ?朝の光ちゃん」
「俺のアドレスで誰かがはめたらしい」
「まぢか〜、でもそれは京也悪くないな〜」
「だろ?本当迷惑」
「でも、光ちゃんかわいいよな」
「はぁ?!お前どっちの味方だよ」
「どっちも」
適当な奴だけど、俺は頼りにしてる
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