恋歌 -The song of love sung with you -



蓮夏は急いで話を変えて別の話をしていたけどテンションが低くなってしまった俺だからあからさまに目が泳いでいた。





話も少なくなってきた頃蓮夏のいえが見えた。






そうだ、家に行って聞かないといけないんだった。





思い出した大志は蓮夏に話しかけようとしたが蓮夏の声で言えなくなった。







「あ、大志。今日はここでいいよ!」






「なんで?家の前まで送るよ。」





ここでいいって言って蓮夏が止まった場所は家から100メートルぐらい手前の公園だった。





「いいの。ね!じゃあばいばい!」






「ちょ!蓮夏!?」





思わずひきとめた蓮夏は俺の手をさりげなく払った。






そして少し怒り気味にこう言った。






「いいっていいてるでしょ?大志も帰りなよ!」




俺は初めて見る心底イライラしてる蓮夏をただ唖然と見つめることしかできなかった。





そのうち蓮夏は目を反らし、何も言わず帰っていった。





一瞬の悲しみに溢れた顔を残して…。










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