アイオライト-愛をみつめ、育む-
-私のキモチ-

「有岡先輩っ・・好きです!!
 僕と付き合ってくださいっ!!」


私、有岡李麻は今日、
同じテニス部の後輩 新川悠也に
告白された。

返事はもちろん

『NO』

新川は見た目も悪くないし
明るくていい奴だけど
1つ問題があった。

それは、
ボール片付けてて
後一個ってところで
全部ばらまいちゃったり・・・
ヒトコトでいうと
『すっごい鈍くさい』ってこと。

まあ.私は塾とか習い事とかなくて
暇だからいつも手伝った。

でも、新川との会話なんて
あいさつとか喧嘩くらいで
会話らしい会話もなかった。

それに性格とかだって
ほとんど知らない。

だから断った。

でも何でだろう。

心がズーンって重い。


「もしかして李麻・・新川君のこと
 好きなんじゃない!?」


同じテニス部で同じクラスの親友、真希がいった。

私が・・新川を・・・すすすす好きっ!!?

何故か全身が火照るのをかんじた。


「んなわけないっ!!!!」


静かな教室で、思わず大声をあげてしまった。


「図星でしょっ!!」


小さな声で真希が笑いながらいう。


真希は、私よりも恋愛経験豊富で、
私はというと・・
今まで生きてきた14年間
人を好きになったことも
告白されたこともなかった。


「私は・・そんな・・・恋なんて・・・」


するとしたら、相手の事をちゃんとわかってから
少しずつ好きになって・・・って思ってた。

だから新川なんて・・論外!!


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