**Ran**love*again*


一面の花畑…これってまさか…


「あたし…死んじゃったの?」


お父さんはゆっくり口を開いた


「まだ死んではいないけど…
もうじきお前はこっちの世界に来なきゃいけない」


……乱


あたしはお父さんの服を掴んで言った


「そっそんなのいやだよ!!あたし,あたしまだ!!」


「分かってるよ。北崎乱くんだろ?」


そういってお父さんは指さして言った


「そこに光の穴があるだろ?
お前はまだ完全に死ぬまで時間があるから
それまでゆっくりこの世を悔いのないようお別れしてきなさい」


「そんな…」


「さあ,早く…」


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