**Ran**love*again*


「ねぇ乱!蘭を救えるのはあなただけよ!!お願い!!蘭を助けて!!」


……アヤ

乱はあたしの顔に手をやって一粒の大きな涙を流した


乱…乱…


その日から乱は,あたしにつきっきりでいてくれた

もちろんあたしもずっとその場所にいた

乱はたえずあたしに話しかけてくれる


「…蘭,起きろよ…外,明るいぜ?」


乱,ちょっとは寝なよ…体壊すでしょ?


「目が覚めたら色々どっか行こーな。俺が全部おごるから」


ばーか。わりかんだっつーの!!


「なぁ…早く起きねぇと…蘭の花が…枯れちまうよ…」


乱…


乱が泣いていた。


乱…あたしも早く目を覚ましてあげたいよ…


あたしは何度も自分の体に戻ろうとした

けどすぐにひきななされて
戻ることはできなかった



ねぇ,聞こえてる?聞こえてますか?


あたしはここにいるよ?


ちゃんと乱のそばにずっといるからね…。


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