夜光虫
翌日の夜、寝る前に私は主人にこのことを話した。


当日ではなく翌日だったのは、私の中でまだ整理がついていなかったからだ。


寝る前にしたのは、怒った主人が栞の元へ行くのを防ぐ為だった。


私が栞から聞いたことをそのまま話すと、主人は渋面を作ってそれを聞いていた。


主人はこう言った。


「一時的な気の迷いだろう」


そして最後にこう締め括った。


「今はその人に流されているんだろうけど、いずれ分かるさ。栞はまだ若いし、心配はいらない」


「でも・・・」


本当にそうなのだろうか?


確かに主人の言っていることは間違っていない。


私もそう思っている。
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