夜光虫
雫の第一印象は、綺麗で仕事の出来る女の人というものだった。


女性でまだ若いのに課長だというのもすごいと思った。


身長が高く、栗色のパーマがかかる横顔が美しかった。


綺麗で仕事も出来て、私とは正反対だと思った。


噂では都内にマンションを購入してそこで暮らしているという。


雫は私とはあまりにもかけ離れた世界に住んでいた。


私は気が利かなくて要領が悪いので、他の社員達はあまり仕事を回してくれなかった。


だから雫は私に気を遣って、いつも仕事を回してくれていたのだ。


その気遣いが嬉しかった。


雫は私にとって憧れの女性だった。
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