†穢れなき小鳥の殺し方†
次の日は日曜日。
俺はやっぱり朝帰りだった。
寝不足だが、いや、寝不足だからか気分はどこかハイ。
今日、和香は来るだろうか?
一体どんな顔で?
それを想像しながら俺は家に。
エレベーターから降りて俺の部屋の前で見えたのは、
「・・・・・・早いな」
「――あ」
まともに挨拶も出来ず頭を下げる和香。
その格好は昨日と同じ。
そして、俯きがちな彼女の口の端は赤く腫れていて――。
昨日、何が起きたのか。
それが容易に想像できて、
「入れよ」
思わず優しくしてやりたほどだった。