俺様王子の初恋




少し乱れた髪を手ぐしで梳く。
ちょっとよれたリボンを直して
鏡の前に立ってみる。











「 き、気持ちわるっ 」






短い丈のスカートに、入学当時よりは
伸びた髪。
胸元の少し大きなリボンと、
”あーにゃん”のネームプレート。






思わず零れた独り言に苦笑しながら
脱ぎっぱなしだった制服を手にとる。












───────ガチャッ、







「 ・・・ 」


「 え? 」









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