俺様王子の初恋
「 その格好じゃ、地味なんて言えないね 」
冗談、じゃないの?
地味な女のメイド姿なんて
写真撮っても楽しくないし
価値なんかないのに。
「 一之瀬さん、これ最後ね 」
”最後”
下がりすぎて、壁に背中がくっついた。
ジリジリと寄って来る彼に嫌々と
首を振りながら、逃げ場を探す。
「 返事は”はい”しか受け付けない 」
彼の表情から笑顔が消えて、
真剣な目を見つめ返す。
よく意味が分からないけど
彼の纏うオーラにいいものを感じない。