俺様王子の初恋

学園祭






『 学園祭一日目、楽しんでください! 』





校内放送の、一条先生の合図で
校門が開き、学園祭が幕を開けた。






ガヤガヤと生徒で賑わう校舎内。
行き交う人。
ぼんやり眺めながら、







「 一之瀬さん、早く!!! 」







私は必死に逃げていた。
委員の仕事だから抜けていいって
言われてるのに、何でか私は
追い回されている。







「 委員なんてないでしょ!?
  一条先生に聞いたんだからっ! 」







そこまでする必要ないのに。
とにかく廊下をバタバタと
走り回って、メイドにだけは
なってたまるか、と私は
必死に足を動かした。









< 136 / 326 >

この作品をシェア

pagetop