俺様王子の初恋
「 まだ何か? 」
彼の上に向かい合って座る体勢に
熱くなった顔を歪めていたら
満足げに口元を緩めた彼が
私の頬に手を添える。
「 名前は? 」
「 一之瀬、葵です 」
少し、落ち着いてきて、
私を見る彼を見つめ返す。
改めてみると、綺麗な顔立ちを
した人だ・・。
「 やっと声出したな 」
「 ・・・え?・・・・あ、 」
悪戯が成功した子供のような
無邪気な笑顔を向けられて
負けたような悔しさは吹き飛んだ。
「 で、葵はここで何をしてたの? 」
ここに来てやっと、最初の
質問に戻った。
最初から普通に聞いてくれれば。
なんて思いながら、口を開く。