俺様王子の初恋
「 これ、読んだ? 」
ダルそう、というか
疲れた顔をした彼は私に
紙切れを丸めて投げた。
反射的に私はそれに向かって
手を伸ばした。
「 ・・・いっ! 」
キャッチしようと、思ったのに。
私の手より遥か上を飛び越したそれは
私の頭に直撃した。
”痛い”と言うほどの衝撃でも
なかったけど、当たるってだけで
人は自然と口から”痛い”と
言ってしまうらしい。
「 地味な上に、ドジか 」
”救いようがないな”って
鼻で笑われたのを無視して
落ちた紙を拾い上げる。