俺様王子の初恋
「 は? 」
「 貴方みたいなかっこいい人に
遊ばれる私を見て、笑うんでしょ? 」
彼はわけがわからない。という
顔で私を見ている。
私だってわけがわからない。
からかわれることには慣れてるはずなのに
どうしてこの人相手だとこんなに
腹が立つのか。
「 迷惑、なんっ・・・ 」
耐え切れなくて目から零れ落ちた涙は
私に触れていた彼の手に落ちて、
───────ガタンッ
「 おい! 」
彼の手をすり抜けて、
保健室から逃げ出した。