俺様王子の初恋
静まり返った教室の中、
ガタッと私が席を立つ、けど
足が震えて、その場に座り込んだ。
「 逃げんなよ 」
多分、注目の的だろう。
あんなに騒がしかった教室には
もう彼の声しか響いてない。
あの時と同じように愉しそうに
私を見下ろして、手を伸ばしてくる。
「 ・・・・ッ! 」
「 声、出して 」
この手に触れられたのは
昨日のこと。
忘れるわけのない心地いい温度と
あの声に、”何を”されたか。