俺様王子の初恋




「 ここの鍵な 」


「 ・・・ここ? 」


「 そう。放課後ここに来い 」




私の鍵と同じ鍵を高く投げて
パシッ、とキャッチする。











「 一つずつ、お前の知りたいことを
  たっぷり時間をかけて教えてやる 」







”感謝しろよ?”
結局、私で遊んでいることに
変わりないような気もしたけど
反論する前に、





「 葵 」







程よい低さの甘い声で
名前を呼ばれてしまって。






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