俺様王子の初恋




そう思って、動きを止めてみた。
使われていない旧校舎。
人なんかいるはずもなく、




「 静か・・・ 」




ポツリ、と呟いた私の声は
空気の中に消えていった。
そのことになんとなく
ホッとした。









コツ、────────






再度、書類を整理し始めた
私の手が止まった。





・・・・・今、足音が・・・







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