C'est la vie!
ああ、だめだ。
クロウさんのことを知りたいと思うのに、やっぱりこの人はフザケタ人で。
そんなフザケタ人のことを調べようなんて、土台無理な話だったんだわ。
「カトリーヌ、怒らないで。怒ると美しい顔が台無しだよ?」
クロウさんはすぐに背筋を正すと、ブリトニーさんに迫っている。
一つ抜けてた。
ふざけてる上に、女好き。ってかフェミニスト??
「私はブリトニーよ」
「あ、あはは~…そうだったね、すまない」
しかも抜けてる。
このクロウさんがあの、夢で見たヘンリーさんと同一人物だとは到底思えないよ。
双子のお兄さんとか、弟とか?
いやいや、あの日記にはヘンリーさん以外妹さんが二人って書いてあったし。
「レディー、機嫌を治して?ゴースト馬車を呼ぶから、二人で屋敷内をランデブーしよう」
クロウさんはプリプリしているブリトニーさんを必死に宥めている。
ってか…ゴースト馬車に、屋敷内をランデブー…
範囲狭っ!
いやいや突っ込みどころはそこだけじゃないだろう。
なんて一人でノリ突っ込みをしていると、
「結城さん!」
零くんの声が聞こえた。