龍神 Sside【完】
気付けば、お兄さんと数人の人が倒れていた。
「…?」
あれ、なんで倒れてるんだろ
手が痛んだ、そこでわかってしまった
僕は怖くなって、急いで警察に駆け込んだ
警察は僕の格好をみて駆け寄ってきた
「大丈夫か」「何があった」なんて聞かれたけど、僕なんか気にしなくていい。
だからどうか、どうか僕の大切な人を助けて。
僕は震える唇を必死で動かして「姉ちゃんを助けて」とお願いしたんだ