名前の無い物語
*時間を刻み始めた時計台











「…流れ星、か。」



時計台の最上階
歯車から離れ、少女は窓の方に歩く


一瞬空に輝いた流れ星




「帰ってきたんだね…柚歌。」




空に消えた流れ星を見ながら
少女は少し笑って言った



その少女の顔は

柚歌に瓜二つだったーー









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