名前の無い物語











見慣れた道を吉野は走っていた



分かる


この先に、デュアンテがいる



何でこんなことが分かるのかは分からない

今までこんなこと無かったのに…



「うわぁ!」


「!」聞こえた悲鳴に吉野はスピードを速める
悲鳴とデュアンテの気配は…同じ場所だと確信した



角を曲がると、人とデュアンテの姿があった



「見つけた!」


キィンと音を立てて
剣は姿を現す

そのまま吉野はデュアンテに向かっていった


カン、と吉野が振るった剣はデュアンテの爪によって弾かれる
吉野は間合いをとった



「大丈夫か?」


後ろで尻餅をついているオッサンを横目に見る
どうやら怪我は無いようだ



「君は…一体…?」



「そんな事より、ここは俺に任せて。オッサンは早く逃げろ。」




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