名前の無い物語
空は吉野に問いかけた
「ここは恐らくもう異空の中だ。そんな所に、しかも古代兵器ガーディアンを操っている…普通に考えておかしいだろ?」
「そうよ。十分、鎖邊の罠とも考えられるわ。」
空と柚歌の言葉に吉野は苦笑いを浮かべる
実際、吉野も何故従ったかは分からなかった
只…
「…敵じゃない、そんな気がしたんだ…。」
悪い気は全くしなかった
敵意を全く感じなかった
只、それだけで相手の事を信じてしまった
それに、海もどこかに休ませた方が良いとも思った
只、それだけ
「けど、もし罠だったら…ーーカツッ
耳に届く
ヒールの足音
その足音は、徐々にこちらに近づいてくる
「…来たぜ。」
「えぇ…。」
能力を詠唱し始める空と柚歌
確かに、敵ではないと決まった訳ではない
吉野も咄嗟に構えた
ギィィーー