名前の無い物語

鎖邊を倒して、世界が光に戻ったら
その時…私達は?


「…変なんだ、私。このまま、ずっとここにいたいって…時が止まればいいのにって…思ってる。」

皆といられる未来を
今は…それを望んでるなんて…


「…別に、変じゃねぇよ。」

ポソリと呟いた空の言葉
柚歌は目を丸くした

「俺はともかく、柚歌達はずっと一緒に旅してたんだ。絆だって相当強い筈。

鎖邊を倒したら、もう一度会える可能性なんて低いかもしれない。」

お互いに干渉しない世界
本当は、会う筈なんてなかったのだから


「けど、存在が消滅した俺にも…こうやって会えただろ?だから可能性は0じゃない。1%でもあるのなら…信じてれば会える、だろ?」

空はそう言って笑った

確かに、こうしてもう一度空に出会えたのは
何%の奇跡なんだろう?

「…そうだね。」

鎖邊を倒したら
平和になった…その世界で

「いつか四人で、町を歩けたらいいな。」


叶うかどうか分からない夢
だけど…きっと叶うよね?


天窓から見える無数の星空を見上げながら
空と柚歌は夢を願った






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