名前の無い物語






中は予想以上に荒れていて
ボロボロになった家具
天井に出来ている蜘蛛の巣

長年使われてない事がすぐに把握出来た



「結構暗いな…。」


「任せて。…‘明’。」


柚月がそう唱えると
小さな灯りが現れる


「すげぇ…魔法って便利だな。」


「棗達に比べたらまだまだだけどね。伊達に学園に通ってないし!」


魔法で現れた小さな灯りを頼りに
二人は奥に足を進める

ギシ、と歩く度に
床が鈍い音を発した


「見て、階段がある。」


「鏡は上の階って事か…?」


噂の根本的なもの、願いが叶う鏡
それがこの事件の鍵になっている筈だ



階段を上った先に迎えた1つの扉
吉野が開けると、広い部屋に辿り着いた








< 95 / 595 >

この作品をシェア

pagetop